しょうじきしんどい

海老で鯛を釣ろうと思う。いや、海老はもったいないからミミズでいいや。

R25の箕輪厚介氏の人脈論を大富豪に例えて考察してみた。

 

 

 

キラーカードを持つこと

 

 

 

先日、R25の箕輪厚介氏のインタビュー記事を読んだ。

 

今回の記事のテーマである「私の人脈論」では、ビジネス賢者たちに「人脈」をテーマに人との向き合い方について見直すきっかけを提供している。

 

この取材の中で、箕輪氏は人との繋がりを下記のように表現している。

 

 

 人間関係とか人脈の話になると、結論として “自分の実力”に落ち着くんですよ。

 

(中略)

 

見城さんは人との関係は「キラーカードの切り合いだ」って言ってて。

 

自分が持っているカードと、相手が持っているカードが同等の価値であり、かつそれをお互いに切りあえるのが本当の大人の交友関係なんだよね。

 

たとえば僕の仕事だったら、著者は「自分は面白いものを書ける」っていうカードを、僕は「書いてくれれば絶対に売る」っていうカードを持ってる。

 

それをお互いに切り合ってはじめて関係性が成立するってこと。

 

つまり、箕輪氏の発言は『「ジャンルは異なるが価値は等しいもの」の交換で大人の交友関係が成り立つ』と解釈できる。

 

しかし、僕はこの考え方に加えて、カードの価値は「時流」や、使用する「場所」によって変化するものだと思っている。

 

例えば、コンビニのレジ打ちの達人がいても、そもそもレジを通さずに会計ができる時代になってしまえば、その達人は不要になる。

 

また、会計士のような数字のプロフェッショナルがいたとしても、今後AI時代に突入すれば、会計士が持つ数字の強みは十分に活かされない。

 

それらの人たちの市場価値は、決して0になってしまうことはないだろうが、少なからず外部の影響を受けて減少することは免れないと思う。

 

つまり、社会人プレーヤーは何かしらのキラーカードを使って、価値の物々交換を行い、他者との価値の商売を行っていかなければならない。

 

これは「人脈」に限った話ではない。

 

ビジネス、恋愛、お金、その他の諸々の、自身を取り巻く様々な要素にも通ずる話ではないだろうか。

 

ある場面において、相手が持っていないものを自分が持っている場合、そのものの価値は、それ以上のパフォーマンスを発揮する。

 

僕はこのカードの切り合いによって成り立つ世界は、まるでトランプの「大富豪」のようだと感じた。

 

大富豪のルールは手持ちのカードを活かして、1番最初に自身の手札を消化させた人の勝ちだ。

 

さらに、大富豪ではゲーム毎に「富豪」、「平民」、「貧民」が決定し、最初に配給される手札の質に変化が起き、その後のゲーム展開を大きく左右する。

 

この構造は、日本における「資本主義経済」に似て非なるものであるのではないだろうか。

 

勝つための方法は完全に実力主義で決定されるのではない。

 

最初の手札の質(お金持ちの家に生まれる等)という「運要素」も大きいところも似ている。

 

ある種、運を持っているのも実力の1つだ。

 

それらを踏まえた上で、時と場合を見極め、然るべきタイミングで適切なカードを切るという重要な生存戦略を僕らは身につけなければならないと思う。

 

自身が持つ手札を見極める

 

 

1番最初にやることは、自身に与えられた手札を見て戦略を練ることだ。

 

なぜ戦略を練る必要があるかというと、雑魚のカードで理想を語っても圧倒的な戦力差の前に屈服するのが目に見えているからだ。

 

では、僕らは一体どんな手札を持っているのか。

 

僕らは「仕事の経験」、「語学力」、「人脈」、「時間」、「社会的身分」等様々なカードを持っていて、それらを社会というマーケットに投じることで初めて価値を発揮する。

 

そして、それぞれのカードはスペードやハート等のマークと、3、4,5,6・・と強さを持つ。

 

これらをフル活用して1人のプレーヤーとして社会で戦わなくてはならないのだ。

 

しかし、僕のような単なる「貧民」が雑魚の手札で大富豪になってゲームから“あがる”ことは現時点では難しく、資本主義経済では「大富豪」や「富豪」の立場の人から永遠に搾取され続けることになる。

 

その最悪のスパイラルから抜け出すためにはどうしたら良いか。

 

ここでカードゲームの大富豪を思い出してほしいのだが、たいていのプレーヤーは、同じマークや数字のカードを同時に出したり、「階段」とよばれるテクニックを使って効率よく雑魚の手札を消化していくことを考えるだろう。

 

そして、そういった恵まれない身分や手札であった場合は、いきなり大富豪を目指すのではなく、まずは「平民」や「富豪」を目指すのが王道ではないだろうか。

 

つまり、ここで重要なのは、自身の最初の手札を見極めてどの位置を狙えるか考えること。

 

何度もチャレンジを行い、小さな勝ちを積み上げて射程圏内に入り、機が訪れたときには一気に攻め込み王座を奪還すること。

 

これが人生というゲームの勝ち筋なのではないだろうか。

 

いつくるかわからない「革命」を待っていたら最後までずっと大貧民でしたなんてオチは最悪だ。

 

 

実力をつけるためには、圧倒的に思考することと、とにかく行動をするっていう2つが大切。SHOWROOM前田祐二が、「頑張るとは見極めてやりきることだ」って言ってたんだけど。

 

前田さんの言う「頑張る」は見極めてからやりきることで、これができるってすごい優秀なの。でも、若いうちからそれができるのって、本当に一部の人だけなんだよね。大体が、ただ観客席から分析してるか、バカだけど行動してるかのどっちか。

 

でも分析だけする評論家になるくらいなら、バカみたいに行動してるほうがマシだと思うんだよね。

 

勝つ人と負ける人の違い

 

 

僕の経験上、カードゲームの大富豪が弱い人は大抵リアルの人生でも立ち回りが下手だ。

 

大富豪においては、終盤戦に必ず大貧民の座を争う大貧民レース」が起きる。

 

そういった場面で負ける人の特徴は、序盤戦に強いカードを消耗していて、終盤戦には雑魚の手札しか残っていないパターンが多い。

 

ここで言いたいのは、最後まで強い手札を取っておくことが重要だということではない。

 

本当に重要なのは、大富豪に上手に使われて、そこそこのポジションを築いておくこと、そして決め手のカードは手元に残して置くことだ。

 

粘り強くそこそこ良いポジションにいれば、いつか必ず大富豪を打ち負かす“ジャイアントキリング”のチャンスが来る。

 

大富豪の身からすると、自身のすぐ下に付いて離れない存在は「脅威」だ。

 

大富豪の手札が悪くて、尻込みしている時がチャンスだ。

 

また、運がよければ大富豪プレーヤーと富豪プレーヤーの間でカルテルを組むことができ、互いにWIN-WINの関係になる可能性もある。

 

つまり、一度上流階級に登ってしまえば、ある一定の地位は確約されるのだ。

 

これは人生においても同じことが言えるのではないか。

 

 

上の世代の大物たちと対等に付き合うようになるためには、その人たちが持ってない新しい武器を身につけることが大事なのだ。

 

結論:まずは期待に応えられる自分でいつづけること

 

まとめ

 

 

大富豪で勝つためには、「自身が持つ手札をいかにして上手く出すか」が重要だ。

 

また、人生でも同じことが言えて、「自身が持つ価値をどのマーケットにどのタイミングで、どのようにして売るか」が重用だ。

 

バカでも元々持っている手札の力で勝てる場合もあるが、最終的に勝ち星が多いのは頭のいいヤツだ。

 

カードゲームもリアルな人生も、立ち回り方や組み合わせ次第では、雑魚の手札も強力な武器になり得る可能性を秘めている。

 

つまり、実力が1番重要なのだ。

 

何回も試行錯誤を行って自分なりの勝ち筋を身につけよう。

 

そして、このゲームから“あがった”暁には、隣の人の戦い方を見て、「お前はバカだなぁ~」と言ってあげよう。