しょうじきしんどい

海老で鯛を釣ろうと思う。いや、海老はもったいないからミミズでいいや。

【不倫の聖地】熱海のデートプラン

 

21時の東京駅

 

 

3連休最終日の夜、東京駅はおびただしい数の人で溢れていた。

 

横浜駅で反対方面のホームにいた新幹線の自由席は全て埋まっていて、立ちの乗客もいたようだが、下り方面はそんなに混んでいなかった。

 

短い連休もつかの間、世の中の多くの人は明日から労働に勤しむのだろう。

 

僕はそんな人たちに哀れみの目を向けつつ、東海道新幹線の新大阪行きの自由席に座って、八重洲地下街で購入した牛タン弁当とお酒を胃の中に流し込んだ。

 

なぜ僕が3連休最終日に下り方面の新幹線に乗っているのか。

 

僕の隣の座席に座っている人を見てみると、そこには彼女がいる。

 

そう、これから初めての熱海旅行なのだ。

 

3連休に有給をくっつけて4連休にした僕と、仕事終わりの彼女のちょっとした小旅行の始まりだ。

 

新幹線は僕ら2人を乗せて熱海に向かっていた。

 

今回の熱海旅行の目的は何なのかというと、温泉巡りや美味しい金目鯛を食べることではないし、もちろん不倫旅行でもない。

 

僕にとって旅行というのは、観光地巡りやその土地の美味しい料理を食べることは、あくまでコンテンツの1つに過ぎず、「同行者のことを深く知るための手段」にしか過ぎない。。

 

僕は旅行というのは`どこに行くか‘より、`誰と行くか’の方が重要だと思う。

 

つまり、今回の旅行は僕が彼女のことをもっと深く知るということが個人的なテーマだ。

 

(向こうはどう思っていたのかわからないが。。)

 

僕は、彼女が美しい景色を見た時にどんな表情をするのか、彼女はどういったことが楽しい(嫌い)のか知りたかった。

 

ちなみに、CanCanのアンケートによると、男性と女性の間で旅行の目的は大きく異なるという。

 

【男性の目的】

 

1位 観光地巡り

2位  のんびり過ごす

3位 美味しい料理を食べる

4位 文化・歴史に触れる

5位  同行者と時間を過ごす

 

【女性の目的】

 

1位 のんびり過ごす

2位 観光地巡り

3位 美味しい料理を食べる

4位 同行者と時間を過ごす

5位 遊園地・テーマパークに行く

 

 

男性は観光や食など、あくまで旅先での活動や経験を重視する傾向にある。

 

特に、「4位 文化・歴史に触れる」にあるように、自分の経験値を上げる=男子力をUPさせるという目的があるようにも捉えることができる。

 

一方、女性は男性と比べて同行者と一緒に過ごす時間やコミュニケーションそのものが目的になる傾向が強い。

 

「1位 のんびり過ごす」、「4位 同行者と時間を過ごす」が男性と比べて上位に来ていることから、文化や歴史など経験地的な面はそれほど重要でなく、同行者と一緒にいる時間そのものが大切だということが読み取れる。

 

上記のことから、僕の思考回路はどちらかというと女性寄りだということがわかる。(どうでもいい)

 

今回の記事では、僕が実際に行った各所を紹介する。

 

同時に思い出が色褪せることなく残り続けるように。

 

僕の熱海デートプラン

 

 

EBB TIDE(エブ・タイド)

  

熱海駅周辺はお酒を飲める場所が少ない。

 

なぜなら、駅前の商店街も高齢化の影響で、9割以上のお店が20時にはャッターを閉めてしまうからだ。

 

そんな時はタクシーを拾って、後楽園ホテルに向かおう。

 

熱海銀座周辺の街から海を眺めても一面には無限の闇が広がるだけだが、逆に錦ヶ浦の方から銀座方面を見わたすと、街の明かりや、時々通る新幹線を見ることができる。

 

後楽園ホテル14階には、相模湾の夜景を見ながら、お酒を飲める「EBB TIDE」というバーがあり、宿泊者でなくても利用可能だ。

 

ここでは、数多くのオリジナルカクテルを楽しむことができ、お酒に詳しくない人も気軽に店員さんにおススメを聞けば、好みに合わせて満足度の高いドリンクを提供してくれるだろう。

 

ちなみに、営業時間は21時からだ。

 

<備考>

マナー的にこのようなバーでは女性を座らせるときは必ず奥側もしくは窓側に座らせてあげよう。

 

アカオハーブ&ローズガーデン

 

 

気温が高くならない午前中に「湯~遊~バス」に乗って、⑪降り場「アカオハーブ&ローズガーデン」に向かう。

 

「湯~遊~バス」はJR東海が提供する周遊バスで、車内には一応バスガイドもいて、芸能人の別荘が熱海にたくさんあることを熱弁してくれる。

 

 

園内は丘陵地の地形を活かし、広大な敷地の中を12の庭が点在していて、世界中のハーブやバラの庭園を見て回ることができる。

 

ちなみに、600種4000株のバラが一斉に咲くバラのベストシーズンは、5月中旬から6月初旬だ。

  

もちろんたくさんの植物も魅力的なのだが、個人的に是非ともおススメしたいのが、昨年園内の最も高い場所の平地にオープンしたCOEDA HOUSE(コエダハウス)だ。

 

おそらく熱海市内で最もインスタ映えするデートスポットだと思う。

 

熱海の特産品“橙(だいだい)“を使用したほのかな酸味がアクセントになっているタルトフロマージュや、ローズを使用したドリンクなどを開放感のある空間で楽しむことができる。

 

個人的には過去最高の朝食を取ることができた。

 

COEDA HOUSE以外にも、ハーブ工房では石鹸作り体験や、練り香水作りもできるので、2人の旅の思い出に最適だ。

 

 

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ちなみに僕は右の石鹸作り体験を行った。

 

食事処まさる 

アカオハーブ&ローズガーデンのバス停から東海バス銀座駅に向かおう。

 

銀座駅から歩いて20mの場所に位置するのが、創業40年、地元民から絶大な人気を誇る海鮮丼のお店「まさる」だ。

 

店主曰く、ここでは開店前から20人もの行列ができる人気店だそうだ。

 

ここでは好みの海鮮丼もしくは定食を注文するのがベターだ。

 

僕は海鮮定食に加えて、アジのフライを注文した。

 

揚げ物は1個単位で別注文することができ、アジのフライは2つ出てくるので、パートナーとシェアして食べよう。

 

<備考>

なお、店内のキャパは20人前後なので、早めに並んでおくか、入れ替わりの時間帯を狙うのが吉。

  

熱海秘宝館 

まさるで昼食を食べた後は少し海沿いを散歩しながらロープウェイに乗ろう。

 

日本一短いロープウェイの先に待っているのは、熱海秘宝館である。

 

今となっては有名スポットだが、日本のエロの歴史について学ぶことができる場所だ。

 

基本お下品だが、なんだかくすっときてしまう展示品が多く、体験型のアトラクション(?)もある。

 

欲情した僕が館内でこっそり彼女のおしりを揉んだのはここだけの秘密である。

 

売店コーナーのおみやげも充実のラインナップで、男性器の形をしたクッキーはなんと手作りだそうだ。

 

他にも男性器ストラップやBOKKY(ポッキーのパクリ?)などウケ狙いお土産を買うならここしかない。

 

ちなみに、館内は写真撮影禁止である。

 

来宮神社

 

秘宝館から熱海城まで歩いていき、バスで向かうのはパワースポットとして知られる来宮神社(きのみやじんじゃ)だ。

 

来宮神社日本武尊五十猛命(いたけるのみこと)、大己貴命(おおなもちのみこと)の3柱を主祭神として、稲荷神社・柿本社・天神社を相殿に祀っている。

 

ここでの見所は、国の天然記念物にも指定されている「大楠」だ。

 

推定樹齢2000年以上とも言われており、日本で2番目に古い樹木で、木の中央には大蛇がとぐろを巻いているように見えたり、正面向かって右下の位置には龍のように見える部位もある。

 

この樹木の周りを1周回ると願い事が叶ったり、寿命が1年延びるとも言われている。

 

また、来宮神社はパワースポットだけではなく、恋愛系の神社でもある。

 

境内のいたるところにハートマークが隠されていたり、夜になるとLEDでライトアップして幻想的な空間を作り出すようだ。

  

熱海駅前商店街

 

今回の旅行で唯一心残りだったのが、駅前商店街で食べ歩きをすることができなかったことだ。

 

冒頭にも記載した通り、駅前商店街は高齢化が進んでおり、おじいちゃんおばあちゃんの生活リズムに合わせて営業を行う。

 

つまり、朝はめちゃめちゃ早く開き、夜もめちゃめちゃ早く閉まる。

 

僕らが商店街に到着したのは18時前後だったのだが、ほとんどのお店がシャッターを閉めてしまい、温泉まんじゅうの食べ比べができなかった。

 

それでも何件かはやっていたので、最低限のおみやげを買うことはできたが、やはり心残りである。

 

熱海なら絶対に外せないスポットだと思うので、昼食を取ったあとに一度熱海駅まで戻ってくるのがベターだろう

 

花かがり  

熱海最後の食事は銀座町方面にある花かがりというお店だ。

 

こちらのお店も地元民が多く通っているようで、座敷の席では常連さんがJINROを片手に仲間内で晩酌をしていた。

 

店内は昭和の歌謡曲が流れており、アットホームな空間でなんだかほっとする気持ちになることができる。

 

ここではその日捕れた新鮮な魚介類だけではなく、一般的な居酒屋メニューも充実しているので、2食連続で海鮮はちょっと・・・という人にもおススメだ。

 

個人的に美味しかったのは、アサリの酒蒸し(時価)と金目鯛の刺身(時価)である。

 

ここでお酒を飲みながら、お互いのケータイで撮った写真を見せ合って、1日の旅行を振り返ろう。

 

 

まとめ

 

 

たった24時間の滞在であったが、あっという間の旅行であった。

 

普段大都会東京で生きていると、空の色や風の温度、道行く人とのコミュニケーションなど、どうでもいいものや、煩わしいものはたくさんある。

 

特に東京に引っ越してからは基本的に都内で過ごしており、旅行という娯楽そのものが金と時間の無駄だと思っていた。

 

しかし、今回の熱海旅行では、どうでもいいものですら新鮮に感じることができたし、そういったものに改めて目を向けるとすばらしいものであると感じた。

 

もちろん、彼女のいろいろな一面を見ることができて、非常に有意義だったし、もっと好きになった。

 

今後はもっといろいろな場所に足を運ぼうと思う。

 

行く先々で新しい自分を見つけよう。旅行は僕ら自身を知る良いキッカケになるのだ。