しょうじきしんどい

海老で鯛を釣ろうと思う。いや、海老はもったいないからミミズでいいや。

任天堂ゲームキューブの思い出

 

 

ゲームキューブとの出会い

  

僕が小学生の頃の家庭用ゲーム機の定番といえばゲームキューブだった。

 

僕の学区では、他にもゲームボーイアドバンスニンテンドーDSの携帯用ゲームもそれなりに流行ったが、後にも先にもゲームキューブを超えるハードは出てこないだろう。

 

たしかゲームキューブが発売された時期は、僕が小学3年生の頃で、当時はあのフォルムと色合いに目を引かれ、親に駄々をこねて買ってもらった。

 

わがままを言って買ってもらったくせに、一緒に買ったソフトが「ウェーブレース ブルーストーム」という謎のクソゲーで2,3週間で飽きた記憶がある。

  

その後、「大乱闘スマッシュブラザーズDX」や「ソニックアドベンチャー2バトル」、「カービィのエアライド」等、伝説の神ゲーが続々と発売され、僕らは放課後になると必ず誰かの家に集まって対戦していた。

 

大乱闘スマッシュブラザースDXの思い出

  

僕の界隈では、スマブラの強さは、現実世界での力に直結した。

 

毎週、スマブラの戦績をつけて、1位~4位、5位~8位、9位~12位といった具合で3ブロックに分けていた。

 

1週間の間、その固定されたメンバーで対戦を重ね、最強と再弱を決めて、翌週はその人たちが入れ替わり、再び対戦をするといったことをしていた。

 

開催地は各ブロックによって異なるのだが、いつも1位にいたのは、親が地主で金持ちの家の子の千葉くんだった。

 

千葉くんの得意キャラは「マルス」で、↓+Bのカウンターを駆使して、地元のトイザらススマブラ大会ではなんと中学生を抑えて準優勝までしたツワモノだ。

 

僕らはこれまで千葉くんのマルスに対して渾身の一撃を喰らわそうとするも、何回も何回も↓+Bの壁に阻まれ散っていった。

 

当時、僕はだいたい6位~8位を彷徨うくらいの実力だったが、運よく4位に滑り込むことができると、次の戦いの場は絶対王者千葉くんの家になる。

 

千葉くんの家では、空調の効いた部屋で豪華なお菓子やジュースのもてなしを受けながら、大画面でスマブラに打ち込むことができる。

 

他の友達は、「俺たちはスマブラが強いんだからこのくらいのもてなしは当然であろう」と言わんばかりの態度で家にあがり込んでいたと思う。

 

さすが、トッププレイヤーたちはスマブラに取り組むメンタルが根本的に違う。

 

普段、僕が所属している中位リーグの黒木くんの家は麦茶しか出ない上に、飼い犬がワンワン鳴いてうるさかったので、なかなかゲームに集中できなかった。

 

僕は、もうあの環境には戻りたくないという一心でひたすらピカチュウのカミナリを連発していた。(いったい何様なのか)

 

そんな生活が何ヶ月も続いた後、絶対王者千葉くんの身に危機が訪れる。

 

千葉くんの圧倒的な強さに疑念を抱いた2位~4位の友達同士が結託し、千葉くんを倒そうと画策したのだ。

 

劉備関羽張飛の3人が交わした「桃園の誓い」さながらの生死を共にする宣言を行ったのだ。

 

3人の手によって千葉くんは中位ブロックに降格し、それにへそを曲げた千葉くんはその後、戦いの場に出てくることはなかった。

 

千葉くんの家でもっとハートチップス食べたかったなあ。

 

そして、僕はいつの間にか黒木くんの家の飼い犬と仲良くなっていた。

 

 

 

 

ソニックアドベンチャー2バトルの思い出

  

最高にクールなBGMと疾走感に溢れるこのゲームは個人的に1番好きである。

 

僕はソニックが高速で画面の中をぐるぐる回ったり、フライングアクションをキメる姿に心底惚れ込んでいた。

 

僕がソニックの真似をしてスケボーで公園の手すりに突入したらボードが真っ二つに折れてしまったり、家のテレビでゲームをプレイしていて、横からその様子を見ていた母がなぜか乗り物酔いでゲロを吐きそうになったのは今でも我が家の伝説だ。

 

このゲームはヒーローサイドとダークサイドのストーリーを別々にプレイすることができ、敵役であるエッグマンを操作してダンジョンを突き進むこともできる。

 

プレイしたことがある人はわかると思うが、人間同士の対戦は毎回泥試合になるので、おススメはしない。

 

結局、このゲームで1番面白いのはチャオと呼ばれる謎の生命体の育成ゲームだ。

 

対人戦で疲れたときの目の休憩としてチャオの育成に取り組んでいたのだが、ちんたら動くチャオに苛立ち、途中から虐待を始めたこともある。

 

オトナになった今でもソニックアドベンチャーは大好きで、ドライブをするときのBGMは最初のステージのBGMである「Escape from the city」を流す。

  

カービィのエアライドの思い出

 

 

このゲームはよく「友情破壊ゲーム」と呼ばれる。

 

「シティトライアル」というモードでは広大な街のステージの中で、制限時間7分の間に、自身の乗るマシンの性能を高めてから対戦に臨むゲームなのだが、街中には稀に伝説のマシンのパーツが落ちていて、それらを3つ集めると超最強なマシンに乗ることができる。

 

その中に「ハイドラ」と呼ばれる最強のマシンがある。

  

「ハイドラ」は、触れる者は全て木端微塵にする力を持っていて、あまりに強すぎてゲームバランスが崩れるため、プレーヤー同士で使用禁止のルールが敷かれるのだが、絶対に誰かがルールを破る。

 

そして、時間をかけて育てた自身のマシンを破壊され、よくリアルファイトが勃発していたのは良い思い出だ。

 

僕はこのゲームがきっかけで岡くんとコントローラーの投げあいのケンカまで発展したことがある。

 

親戚のしんちゃんは普段はもの静かな子なのだが、カービィのエアライドをしている時だけは人格が変わり、「壊す!壊す!」とよだれを垂らしながら連呼していた。

 

このゲームは僕に、人間は力を得ると人格が変わってしまい、傲慢な生き物になるのだと悟らせてくれた。

 

人のものを壊したり、奪ったりすると相応の仕打ちを受けることもここで学ばせてもらった。

 

ありがとうエアライド。サンキューハイドラ。

 

しんちゃん。よだれ拭いて。

 

まとめ

 

 

ゲームキューブは本体のフォルムもコントローラーも可愛い上に、ソフトも結構独創的な世界観のものが多かったから好きだ。

 

そういえば、ゲームキューブ本体の取っ手って持ち運びのためにつけたらしいのだが、正直あそこの部分を持ったことがない。

 

ちなみに、この記事を書いた理由は、ゲームキューブの角で殴られたら痛いのかなとふと思ったからだ。

 

ゲームは大事に扱おう!