しょうじきしんどい

海老で鯛を釣ろうと思う。いや、海老はもったいないからミミズでいいや。

牛がなければ馬を食べればいいじゃない

 

僕が1人暮らしを始めてから3ヶ月が経過した。

 

所感としては、1人暮らしは当初想像していたよりもはるかに金銭面が厳しいということだ。

 

僕は数ある支出の中でも特に食費には気をつけている。

 

僕は朝が苦手なので朝食は食べず、昼は家から持参した白飯にふりかけとプロテイン、夜は好きなものを食べるという食生活を送っている。

 

ちなみに、米に関しては実家から送ってもらっているので実質負担額は0円だ。

 

食費の目標は15,000円/月以内、つまり1食あたり500円以内には収めるように心がけている。

 

しかし、1食あたり500円という縛りの中だと食べられるものにも制限が出てくるため、誰しも考えるのは、“なるべく量が多くて安いもの”を食べるということだ。

 

特に鶏肉や白菜は量の割に低価格なので、僕の夕食は鶏肉や野菜を使ったヘルシーで低カロリーな料理が多い。

 

しかし、一応僕も年頃の成人男性で、たまには友達と金夜に集まってとびきり美味しい焼肉を食べに行きたいと思っていた。

 

そんな中、後輩から連絡があり、一緒にごはんを食べに行くことになった。

 

集合場所は池袋。僕のホームだ。

 

後輩は肉系が食べたいと言っていて、すぐに家の近所にある馬肉専門店が脳裏に浮かんだ。

 

「三馬力」というお店で、ここは熊本県産の新鮮な肉を食べることができる。

 

駅から若干遠いにも関わらず、常に満席で座席も2時間制という繁盛ぷりだった。

 

生姜とニンニクを合わせて溶かした醤油に、大葉でくるんだ生の馬刺をつけて食べると絶品だ。

 

焼きの方も火を通すことによって、馬本来の味が開いてきて、塩とごま油で美味しく頂いた。

 

特に美味しかったのは「馬肉から揚げ」で、しっかりと下味がつけられた肉をサクッと揚げて熱々のまま口の中に運ぶとエクスタシーを感じることができる。

 

あまりに美味しすぎて写真を撮るのを忘れてしまったので、各自公式HPからメニューを見て欲しい。

 

というわけで、すっかり馬肉のとりこになってしまった僕なのだが、寝ても覚めても馬肉のことばかり考えてしまうようになってしまった。

 

僕は馬肉について調べてみたのだが、数ある肉の中でもおそらく馬が最強ということがわかってしまったので、この感動を共有したい。

 

かの有名なマリー・アントワネットの言葉として伝わる「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」的なノリで、「牛がなければ馬を食べればいいじゃない」と提案する。

 

 

 

馬肉の雑学

 

 

馬肉の歴史

 

 

日本人にとって馬肉はまだ馴染みが薄いが、欧州では昔から「太らない肉」として積極的に食されてきた歴史がある。

 

日本に馬を食べる文化が生まれたキッカケは、加藤清正公が朝鮮出兵した時に、敵軍から兵糧攻めにあい、飢えを凌ぐために乗ってきた軍馬を食べたことが始まりと言われている。

 

それまで日本人は馬を食べたことはなかったのだが、実際に死んでしまった軍馬の肉を食べてみた所、非常に美味しく、何とか援軍がくるまで持ち堪えられたという事から熊本では馬肉を食べる習慣が始まったのだ。

 

明治初期になると、東京では馬肉をすき焼きのようにして食べる「桜鍋」は精力をつける伝統料理の1つとして、吉原などの色街の近くに広がった。

 

馬肉はクサくない

 

 

一般的に馬肉はクサいと思っている人が多いと思うが、現代の馬肉はとてもウマくなった。

 

肉がクサくなる主な原因は下記の通りだ。

 

(1)飼料由来の臭い

(2)劣化による臭い

(3)肉本来の臭い

 

(1)については、現在食肉加工されている馬はもちろん牧場で肥育された馬だけで飼料もしっかりと管理されている。

 

(2)については、流通過程の冷凍技術が向上し、鮮度管理も徹底されているため肉の劣化も最小限に抑制されている。

 

(3)については、個人の好き嫌いの世界なので何ともいえないが、個人レベルの体感としては本当に最近の肉は臭くないと思う。

 

馬肉の栄養価

 

 

馬肉の特徴を簡潔に言い表すと、高たんぱく・高鉄分・高ミネラル・高ペプチド・高グリコーゲン・低脂肪・低カロリーだ。

 

また、豊富なビタミン(A・B12・E)に加え、カルシウム、鉄分を含んでいる事から「食肉のチャンピオン」とも言われていて、美容や健康に絶大なる効果を発揮する。

 

栄養価が高く、食べても太りにくい事、低アレルギー食品かつ低カロリーな馬肉は、女性や高齢者、疲れ気味の人々にも適した食材として注目されている。

 

また、馬肉は牛・豚・鶏など様々な食肉の中で一番安全な肉といわれている。

 

理由は、馬は牛や豚などより体温が高いため、寄生虫が住みつきにくく、健康被害のリスクが低く、栄養価に優れたヘルシーなお肉だからだ。

 

また、馬肉は牛肉の3倍以上のグリコーゲンを含んでおり、肉に甘味がある上に、脂分は牛や豚の動物性よりも魚の脂に近い成分なので、体温レベルでも溶けやすい特徴がある。

 

カロリーはちょうど鶏ささみくらいで、ダイエット向きだ。

 

馬肉を食べたい人へ

 

 

ここまで馬肉の素晴らしさについて語ってきたが、やはり外で食べるとそれなりの値段がする。

 

ちなみに、僕が外で食べたときは2人で10,000円くらいだった。

 

そこで個人的におすすめしたいのがお取り寄せだ。

 

お取り寄せは調理の手間はかかるものの、圧倒的コスパの良さを発揮する。

 

特にこれから鍋の季節がやってくるわけだが、馬肉を購入して、普通の鍋だけではなくて、桜鍋を食してみたらいかがだろうか。(精力もつくし)

 

 ちなみに、僕はオンラインでユッケとお肉を注文した。

 

お店は熊本の菅乃屋というお店。

 

他店の比べて上質なお肉を扱っている割に低価格だったので注文してみた。

 

馬肉は鮮度が命なので、肉が届き次第速攻で食したいと思う。