まだいびきかいて寝てるの?
いびきを自覚する
僕と彼女は朝起きてから駅まで一緒に通勤するのだが、道中で必ず話す内容がある。
それは、昨日自分はいびきをかいていたかどうかの確認である。
彼女曰く、どうやら僕はいびきをかいて寝ているらしい。
今まで僕は「寝息がスースーいっててうるさい」と言われることは多々あったのだが、僕のチャームポイントの1つだと思っていたので全く気にしていなかった。
約24年間自分がいびきをかく人種だという自覚症状がなかったのか、それとも最近になっていびきをかくようになったのかはわからない。
(※ちなみに、彼女もよくいびきをかいて寝ているので、僕のいびきじゃないのではないかという説もある。)
しかし、いま僕(ら)はいびきをかいて寝ていることには変わりない。
いびきで1番ヤバいのは、自覚症状がないタイプの人だ。
たまに電車の中でいびきをかいて寝ているおっさんがいるが、好き好んであんなおっさんになりたい人などいないだろう
僕は1人暮らしなので今まで自覚は難しかったのだが、文句を言ってくれた彼女のおかげでようやく自覚することができた。
自覚症状があるかどうかわからない人の中でも、特に日中疲れやすいor昼間に眠くなる等の症状がある人は要注意だ。
そんな人は一度いびきや無呼吸症候群を疑ってチェックしてみる必要がある。
睡眠の質は仕事の質にも繋がる。
僕らの安眠を守るためにもいびきの正体について明らかにしていく必要があると言えるだろう。
日本のいびき人口
全人口のうち約2千万人の人がいびきをかいている。
つまり、5人に1人はいびきをかいているということだ。
男女の比率では、男性の24%、女性の10%。
男性と比べて女性の比率が低い理由は、女性は寝ている時に「エストロゲン」という特殊なホルモンを分泌しているからだ。
この「エストロゲン」は、疲労回復を促進させる効果の有る女性ホルモンで、この「エストロゲン」が分泌されて体が感知すると、体の疲れやダメージを回復しようと活動します。
結果、体に蓄積された疲れが回復され、いびきの原因である肉体疲労が解消されるので、女性はいびきの耐性があるのだ。
いびきのメカニズム
いびきは具体的にどこで発生してるかというと、喉の奥ののどち○こ周辺と、その奥の部分だ。
喉のすぐ上の柔らかい部分が特に重要で、呼吸するときに空気や二酸化炭素は喉の奥の気道を通る。
この気道が眠っているときは狭くなったり塞がれたりする。
この狭いスペースを空気が通る時に、粘膜が振動することで音が出るのだ。
ちなみに、これはトランペットなどの管楽器の音が出るメカニズムとほぼ同じらしい。
いびきの原因
残念ながら、日本人は骨格的に空気の通りを妨げる要因が多く、いびきをかきやすい人種である。
身体的な特徴として、下記のような特徴がある。
・下あごが小さい
・首が短くて太い
・舌が大きい
・のどち○こが長い
・鼻が曲がっている 等
上記に加えて寝方の問題や、生活習慣が加わることにより、さらにいびきをかく確率が上がる。
<寝方の問題>
・口呼吸で寝ている
・鼻に何らかの疾患がある
・太っている
・仰向けで寝ている
・無呼吸症候群
<生活習慣>
・太っている
・お酒を飲んでいる
・疲れ、ストレス
男女の違い
男性
男性は社会人になると、アルコールの摂取量が増えなりがちになり、首の内部に脂肪がつくため気道が狭くなる。
身体が肥満傾向にあると、気道の周りに脂肪がつき、空気の通りが悪くなっていびきをかきやすくなるのだ。
女性
女性はホルモンバランスの低下によりエストロゲンの分泌量が減少することにより、いびきをかきやすくなる。
また、女性の小顔もいびきの原因の1つで、あごが後ろに後退してしまい、喉の気道を圧迫し、気道が狭くなる。
ちなみに、小顔のいびきは骨格の問題なので矯正が必要になる。
僕には全く関係ないが、顔が小さいのも考え物である。
すぐできる解決策
難易度1:横向きに寝る
これが1番簡単な取り組み方だ。
いびきの原因は仰向けに寝ることにより、舌がのどの奥に落ちてしまい、気道を塞いでしまうことが原因の1つのため、横向きに寝れば解決する可能性は高い。
しかし、僕は横向きで寝ていてもいびきをかいてしまうのであまり意味はない。
難易度2:枕を変える
高さの合っていない枕により気道が圧迫されるので、いびきが出る。
よって、新しい枕を購入すれば解決だ。
難易度3:寝る間の飲酒を控える
アルコールを摂取すると筋肉が緩みやすくなるのでいびきの原因に繋がる。
難易度4:ダイエットする
首周り、口の中、のど付近の脂肪はいびきの天敵である。
ジムに通って、ストレス解消すれば2重にお得である。
難易度5:病院で治療する
もちろん薬での治療法もあるが、それでも治らない人は身体をサイボーグ化しよう。
治療の方法は主に2つあって、1つ目がコブレーションという方法だ、
ざっくり言うと、電極棒を鼻の穴に突っ込み、鼻粘膜の表層を焼くのではなく、鼻粘膜の内部を電気ショックで萎縮させる治療法だ。
カウンセリングやらなんやらで結構時間もかかるし、お金もかかる。
2つ目はレーザー治療だ。
個人的にはこの治療法がおススメ。
昔のいびきレーザー治療は、軟口蓋や口蓋垂をレーザーで焼き切る手法を採っていたためめちゃめちゃ痛かったらしい。
しかし、最近の治療は軟部組織を引き締める手法を採っており、切らない、痛くない、出血がないので安心だ。
施術時間は20~30分程度かつ、食事制限やダウンタイムもないので随分医療が進んでいるのだなと感じる。
いびきの治療に限らず、花粉症など鼻の治療に際してレーザーを使用するのは徐々に一般的になってきていることは明らかだろう。
まとめ
まずは自分がいびきをかいているかどうか自覚することが重要だ。
周囲に指摘してくれる人がいない人は、アプリを使って自分の寝息を録音してみるといい。
睡眠中のいびきは自分では自覚しにくく放置しがちだ。
しかし、いびきだけでなくは呼吸が止まってしまうほど症状がある人は要注意だ。
眠りの質が低下して慢性的な疲労感の原因になる上、重大な疾患につながる恐れもあるため、一度向き合ってみてほしい。