しょうじきしんどい

海老で鯛を釣ろうと思う。いや、海老はもったいないからミミズでいいや。

いつか使えるかもしれないから

 僕の職場の隣の席にはBBAがいる。

 

一体どんなBBAかというと、四六時中、画面に向かって独り言をぶつぶつ呟いていて、身なりも汚い。

 

いつもお菓子ばかり食べていて、フロアの他の女性陣からはいつも白い目を向けられている正直残念な人だ。

 

なぜこんな人が社内にいるのかは置いておいて、この人の最も残念な点は、片づけができないということだ。

 

仕事で使うデスクの上は不要なモノで溢れ、更衣室のロッカーに収まりきらなくなった自身の荷物は麻袋に入れて会社の地下駐車場の一角に隠しているらしい。

 

先日、そのことを知った課長は激怒してBBAを怒鳴りつけていたのだが、その話の延長で判明した事が、BBAは整理整頓が苦手で、今まで1回も自宅を掃除したことがないということだ。

 

おまけに借金もしているようで、僕がたまたま会社の電話を取ったら消費者金融から支払の督促電話だった時はさすがに驚いた。

 

整理もできない上に貧乏人となると人間はこうも悲惨な状態になってしまうのだと思うと、だいぶゾッとした。

 

今、TLで話題になっているホリエモンの「バカと付き合うな」に習って、僕はBBAと話す時は少なくとも120cmの間合いを取るようにしている。

 

僕はなぜBBAがこんな状態に陥っているのか真剣に考えてみた。

 

【仮説】モノが多い人は貧乏

 

 

僕はモノが多い人は貧乏という仮説を立てた。

 

この仮説は単に『モノが多い⇒出費が多い⇒お金がなくなる』というだけではなくて、モノが多いことはもっと別の意味を孕んでいると思う。

 

ここでそんなBBAがよく言うセリフを1つ紹介したい。

 

それは、「いつか使えるかもしれないから。」というフレーズだ。

 

BBAのデスクを見ると、ディズニーの絵柄がプリントしてある缶の中におびただしい数のクリップが入っていたり、ボロボロの封筒が400枚も引き出しに入っていたりする。

 

たしかにそれらのモノは再利用可能かもしれないが、僕はそんなゴミいらないだろうと思う。

 

日本には昔からモノを大切にしようとする慣習があって世界に誇れる文化の1つだ。

 

ただ、ここでのモノを大切にするというのは、モノを捨てずに貯めこむという意味ではなくて、モノを大事に扱うということが本質だと思う。

 

また、現代においては、物体としてのモノの価値はどんどん下落している。

 

ケータイ・PCとアプリを連携させれば、大切な書類や本は画面上で確認できるし、今時ぶ厚いテレビも必要ない。

 

このようにあらゆるモノが最適化されていく中で、BBAのようにモノで溢れかえっている人がいるのはなぜなのか。

 

それはおそらく、「モノの価値を判断できない貧乏思考だから」だ。

 

貧乏な人間はそのモノの残存価格が0円なのに、まだ売れる可能性があるとどこかに期待をする傾向が強い。

 

現代において、使わなくなったモノにまだ価値があると信じて取っておいている人はナンセンスだし、取得時のモノの価値と現在の資産価値の対比を正しくできない人は思考回路そのものが貧乏だと思う。

 

そんな人はメルカリでも何でもいいからいらないモノは即処分すべきだ。

 

貧乏人の特徴

 

 

貧乏人の特徴は、収入額の大小に関わらず、財布のヒモが極端に緩いことだ。

 

「消費」に対してお金を使っており、ギャンブルをしたり、洋服を買ったり、高級居酒屋に行くなど自分へのご褒美が多い。

 

つまり、お金を使ってストレスを発散させている「消費思考」であるということだ。

 

「消費思考」の人間は、一時的に財布にお金がたくさん入っていたり、煌びやかなファッションに身を包み「お金持ちのフリ」をすることで欲求を満たす。

 

こういった人は短絡的な思考をしていて、今が楽しかったり、気持ちよかったりすればそれで良いとする考えを持ち合わせているのだ。

 

特に身の回りにモノが多い人は「消費」という方法しかストレス発散法を知らないから、必然的にモノが増えていく。

 

少し強引なまとめ方だが、貧乏人ほどお金の価値を軽く見ていて、身の回りのモノが多く、無駄なものにお金を浪費する傾向にある。

 

たしかに日本は先進国で大量生産大量消費の国ではあるが、いつまでも消費ばかりしていると、いくら収入が増えてもお金持ちにはなれないだろう。

 

お金持ちの特徴

 

 

一方で、本当のお金持ちの人の特徴はどういったものがあるだろうか。

 

それは、経験や知識といった投資にお金を使っていることと、無駄なことにお金を使わないことだ。

 

親の遺産等ではなく、自ら努力をして億万長者になった人のうち95%が1万円以下の時計を使っているらしい。

 

なぜそういった無形のモノにお金を使うかというと、それらがまたお金を生み出す原動力に繋がるからだ。

 

例えば、プログラミングのスクールに通うとか、資産運用のセミナーに参加するとか、健康にお金を払うとか、将来のリターンがあるものに対してお金を投資しているのだ。

 

貧乏人から脱却するには、まず不要なモノを捨てること、そして無駄遣いをしないこと、そして将来の自分に投資をすること。 この3点が重要であると思う。

 

これからの日本

 

 

最後に1点付け加えるのであれば、今後は自身の身体や頭を使ってお金を稼ぐのではなくて、自身の資産(貯金)にも働いてもらう必要がある。

 

特に仮想通貨が台頭してから、お金(貨幣)の考え方も大きく変化してきた。

 

個人的に仮想通貨はおススメしないが、投資信託ならどんどんやるべきだと思う。

  

日本は既に強烈な格差社会に片脚を突っ込んでいる状態で、お金持ちか貧乏人かどっちか選べと言われたら、ほとんどの人は前者を取るだろう。

 

まだ取り返しがきく今のうちに正しいお金の使い方を身につけるべきだと思う。

 

先ほど述べた通り、お金持ちほど自身への投資を欠かさず、出費が少ない。

 

つまり、これから食っていけるスキルの向上と、節税対策など、極限まで出費を抑えることこそお金持ちへの第一歩なのだ。

 

誰だって自分の習慣を変えるのは難しい。

 

しかし、1円単位で自分がなぜこの行動にこれだけのお金を払うのかを冷静に見直していくマインドこそこれからの激動の世の中を行き抜くためのスキルなのではないだろうか。

 

このマインドは自身の貯金に限った話ではない。

 

ビジネスにおいても、人の特性と金の流れを掴むことができれば成功することができるかもしれない。

 

「地道な努力」はいつか使えるかもしれないから。