ハロウィンに向けて彼女にコスプレをしてもらう作戦を練った。
男であれば誰しも一度は彼女にコスプレをしてほしいと思うだろう。
コスプレをして恥ずかしがっている姿を見てニヤニヤする行為は、紛れもない「男のロマン」であり、「この世に生を受けた意味」である。
しかし、そう簡単に彼女はコスプレをしてくれない。
なぜならその背景には、恥ずかしい、年齢的にキツい、喜んでほしいけど抵抗がある、単純に引く等様々な理由があるからだ。
それに、男子が女子にコスプレを求める時はたいてい下心があって、その後めんどくさい展開になることを女子は見透かしている。
このような事情があるにも関わらず、ほとんどの男子は女子にコスプレのお願いをする時に、
「今度コスプレしてよ笑」くらいのワードしか出てこない。
なぜ年に1回しかない貴重なチャンスをそんなチープなワードで片付けられるのだろうか。
軽いノリでお願いしていても、やはりどこかに下心が見え隠れしていてその時の僕らの顔は半ば冗談で、半ばガチだ。
つまり、最高にキモい顔をしている。
そんな男子諸君はもっとスマートに、頭を使ってコスプレのお願いをするべきだ。
年々ハロウィン熱は上昇していて、六本木、渋谷、川崎あたりで美女がエロいコスプレをしているにも関わらず、自分は指をくわえてその様子をTwitterで見ているなんてあまりに負け組すぎるではないか。
ステップ1 抵抗をなくす
一般的に、コスプレという行為は参入障壁が非常に高い。
近年はだいぶマシになったが、どうしてもオタク趣味というイメージは残っていて、コスプレ好き=変態みたいな方程式が成り立っていた。
つまり、コスプレのお願いをすること即ち自分はオタクですと言っているようなものなのだ。
そこで、最初に僕らがしなければいけないのは、元々コスプレに興味があったことを示すことだ。
いきなりコスプレを頼んでもびっくりさせてしまうだけなので、今日からコスプレ好きアピールをしておこう。
そのために、事前にカチューシャやネコ耳などの小物を使って、彼女が何かを被ったり装着したりする行為自体の抵抗感を取っ払っておく必要がある。
普通に考えて、いきなりミニスカポリスのコスプレをお願いするより、カチューシャやネコ耳のコスプレをお願いした方がハードルの高さは圧倒的に低い。
ちょっと前にバズった宇垣アナのコスプレ写真あたりを見せてあげれば、
「あ、コスプレするのって意外と普通のことなんだ」
と思ってくれるかもしれない。
ステップ2 集団心理を利用する
人間は複数の人が集まって、「集団」になると心理状態が変わってくる。
1人のときでは絶対に行わないような行動も、集団になると自身の行動とは感じなくなってしまうのだ。
また、「木を隠すなら森の中」という言葉があるように、1人でコスプレをして街を歩くのは恥ずかしいが、大勢コスプレをしている人がいれば恥ずかしさはなくなる。
これらの心理を利用すると、周囲の人が全員コスプレをしている場所に連れて行けば、コスプレ行為自体が当たり前のことだと思って、自発的にコスプレをしてくれるかもしれない。
ただ、友達同士のコスプレパーティーや街中に繰り出すのも良いが、あまり夜遅くまで外にいるのは危険だ。
個人的には、街中である程度インスタ用の写真を撮影したら、早めに自宅に帰ってパーティを始めた方が賢明だと思う。
ステップ3 顧客満足度(CS)を高める
家でパーティをするのは決まったが、せっかくコスプレをしたのに、出前のピザと寿司、ささやかな缶ビールくらいしか出ないなんてKPIの設定が全くなっていない。
ここで一度、僕らの目標を振り返ってみよう。
当初の僕らの目標は、「彼女にコスプレをしてもらうこと」だったが、ステップ1,2を適切に実行できていれば、目の前には「コスプレした彼女が自宅にいる」という状況が生まれているはずだ。
ここまで来たなら、ここで目標を上方修正して、「枕を交わす」という点まで目標の是正・改善していこうではないか。
では、「枕を交わす」ために、何をすべきかというと、個人的には顧客満足度(CS)を高めることだと思う。
商売における顧客と企業の関係は、しばしば恋愛と同じように語れることがある。
つまり、ビジネスの考え方は恋愛に応用できることができる可能性を秘めている。
少し古い考えだが、顧客満足度と売上の相関を利用すれば、「彼女を楽しませること」はゴールに繋がるプロセスの1つだ。
とにかく、充実したパーティを演出すれば、自分も彼女も楽しい。
ステップ4 らんたんに火を灯す
ハロウィンパーティには美味しい食事はつきものだ。
やはり見た目的に楽しい食事の方がウケるだろう。
そのためにいくつかハロウィンレシピを作ってみることをおススメする。
少なくとも3,4品は確保しておきたい。
他にも、ジャックオーランタンを用意したり、部屋を装飾したり、外国のお菓子を用意したり、とにかくコンテンツの数で攻め立てよう。
すると、彼女はやがて
「もしかしてこの人ハロウィンガチ勢なんじゃないか?」
と思うかもしれない。
男子諸君がここまでのステップを綿密に遂行し、最高のパフォーマンスをキープし続ければ、完全に彼女の中で「ハロウィンの伝道師」というポジションを確立することができたと思う。
あとは、伝道師というポジションに身を任せて、自身のらんたんに火を灯すだけだ。
まとめ
個人的には、ハロウィンの起源なんてどうでも良くて、とにかく楽しんだ者勝ちのイベントだと思っている。
でも、ただ単にコスプレをしてウェーイしたとしても、ゴールまでの設計が上手く行っていないと、手元には不要になったコスプレグッズしか残っていないなんてことはしばしばある。
①ゴールから逆算した行動を取ること。
②それに向けた解決策を準備しておくこと。
この2点がとても重要だ。
今年のハロウィンは僕ら男子の夢を叶えるためにも、少しだけ力を入れてみてはいかがだろうか。