【タイプ別】人の話を聞かない人の対処法
人の話を聞かない
人の話を聞かない人はこの世に一定数存在する。
僕の上司もその中の1人なのだが、シニア世代に突入すると、まぁ~人の話を聞かない聞かない。
それなりの年齢になれば誰だって耳が遠くなってきて、他人の声は聞き取りにくくなるだろう。
それは話を聞けない状態、つまり不可能の状態だ。
He can’t listen to other talk.なのだ。
歳を取ることによる聴力の低下や、脳の働きが遅くなっていること、IT分野の用語が通じないことは、ある程度は仕方ない。
僕はそのような人に対して僕は、普段から大きな声で、ゆっくりと、簡単な言葉で、結論から話すことを心がけている。
しかし、僕の上司は人の話を`聞けない‘のではなく、`聞かない’。
つまり、He doesn’t listen to other talk.なのだ。
僕は今までたくさんのそういった人たちと出会ってきた。
人の話を聞かない人たちは何もシニア世代だけではない。若者にだってそういう人はいる。
そして、そのような人たちは何種類かに分類することができる。
今回は自身の経験ベースになってしまうが、人の話を聞かない人を何種類かに分類し、タイプ別の特徴と、実際に僕が取り組んでいる対処法を紹介する。
パターン1 絶対に自分が正しいと思っている人
特にシニア世代にはこの分類が1番多く、よくネット上では老害と称されるパターンだ。
■特徴
・何事も自身の経験則に基づいて行動する人で、思い込みが激しく、人の意見を聞こうとしない。
・過去の経験において、なぜその事象が成功したのか要因分析ができておらず、体系的に物事を判断できていないことが多い。
・目の前の事象の真偽はさておき、自身の考えと違うことを言われると怒りだし、自身の正当性を主張する。
・口ぐせは、「でもこの間は~」や「俺が若い頃は~」
■対処法
⇒内側の人間になる。
判断軸が客観的な事実に基づいていないため、こちら側が客観的に正しいデータを持ってしてもこのような人の主張は覆すことはできない。
マトモな判断軸を持ち合わせていないため、基本的に何をしても無駄だ。
このような人は固定観念が強いので、一度懐に入ってしまい、ある程度信頼関係を築くことができれば物言いしやすくなる。
信頼関係の築き方は、朝早く出社することや、依頼されたことをすぐこなす、返事は「イエス」か「はい」のようにアナログ世代の信頼構築方法が最も適している。
長期的に見て、その人の外側から判断軸を正すのではなく、内側から判断軸を変えていったほうが、無駄な労力を割かずに話を聞かせることができると思う。
パターン2 承認欲求が強い人
これらの人たちは20代~40代くらいに多いパターン。
■特徴
・それなりに頭が良い準エリート層で若干プライドは高め。
・努力の量に対して結果の量が多く、効率の良い生き方を実現している場合が多い。
・絶対にこうした方が良いという信念や、一種の方程式のようなものを持っていて、相手の立場に立てていない場合が多い。
・背景には、承認欲求の強さが見え隠れしていて、地位や権力に依存しがちで、「さすが!」「すごい!」といった褒め言葉をかけられることを期待している。
・口ぐせは、「ソースは俺。」
■僕の対策
⇒プライドの高さを利用して、将来の目標をその人に設定していることを伝えておだてる。
「将来、○○先輩みたいになりたいっす!」みたいな臭いセリフを他の先輩に話して、間接的に本人に伝えると、一層効果が増す。
このような人は、野球部的なノリが大好きで、最初は後輩感をバリバリ出して尊敬し、徐々に距離を詰めて少し生意気な後輩キャラにシフトしていくと、すぐにデレる。
イメージ的には先輩から気に入られてる野球部みたいな感じだ。
決して上下関係を乱してはいけないが、リスペクトの念を持ちつつも近い距離感になれば、自身の発言力もそれに伴って上がってきて、マトモなディスカッションができるようになる。
パターン3 部下の話に耳を傾けようとしないor最後まで聞かない人
中間管理職未満の人に多く、社内に敵を作りやすい。
■特徴
・頭が良いorとても雑な性格で基本的にせっかち。
・何よりもスピード感が大事で、その人のペースを乱すと怒られる。
・何点か人として終わっている部分があるが、仕事はできる。
・PDCAサイクル、KPI、SWOT分析といった単語が大好きで意識高い系のビジネス書を読みがち。
・口ぐせは、「うん。OKもういい、わかった。」
■僕の対策
⇒仕事以外の部分で自身の株を上げることに従事する。
基本的にこいつは仕事が遅いとか、こいつはバカとか人を下に見ている場合が多いので、違うフィールドで戦うことをおススメしたい。
例えば、上司が競馬好きなら、自分も競馬について少し勉強してみるとか、上司の財布のブランドと同じものを買ってみるとか、その他の部分でアプローチすると意外とウケる。
「あいつ仕事はできないけど、○○の分野は詳しいんだよな」と言わせれば勝ちだ。
距離を縮めても基本的に風当たりは強いままだと思うが、1つでも共通点を作ると一気に話を聞いてもらえるようになる。
もちろん、仕事をしっかりやることも大切で、その人の要求を先読みして行動することで期待に応えることができる。
パターン4 思慮が浅い人
大学生~新社会人に多く、人の話を聞くキャパを持ち合わせていない。
■特徴
・深く物事を考える頭を持っておらず、自分の意見が無い。
・人の助言を聞く姿勢はもっていても、決して実際に行動に移さない。
・話の内容が二転三転してしまい、Aという話題がBという話題になり、最終的にはZの話題まで飛躍する。
・自分の言いたいことだけを言って満足して、人の話の最中に携帯を弄ったりきょろきょろしている。
・口ぐせは、「難しい、わからない。」
■僕の対策
⇒会話の内容を紙に書いて、図にすることで議論の行方を固定し、逃げ道を絶つ。
圧倒的知識量をちらつかせつつも、様々な質問を投げかけることで、相手の発言量を増やす。
相手の発言をピックアップして、問題や論点をツリー状に分解し、論理的に原因や解決法を探すことをサポートすることで、話の一貫性を持たせる。
ただし、こちらの意見ばかり言ってしまうと、自身がパターン1~3の人になりかねないので、あまり喋り過ぎないことが大事。
まとめ
人の話を聞かない人に対して、重要なのは、人に応じてこちらの戦い方を変えることだと思う。
僕は対人関係は`じゃんけん‘のようなものだと思っていて、目の前の人のタイプに合わせて、被る仮面を変えるようにすれば、誰だって良好な関係を築くことができると思っている。
仮に、苦手な人が来たとしても、その状況自体を楽しんで、この人をどうやって攻略していこうかな~と考えることができれば、少しは人間関係も良好になるだろう。
以前のエントリーにも記載したが、アドラー心理学においては、「すべての悩みは対人関係の悩みである」とし、人間関係も人生もシンプルに考えるべきという考えがある。
職場の人間関係や、友人との関係に悩んでいる人は僕のようにいろいろな仮面を被ってみては如何だろうか。
本当のコミュニケーションではないかもしれないけど、仮面を被ったら誰も傷つかないもっとシンプルな人生が待っているかもしれないから。