【恋愛工学】セックストリガーの亡霊
まず最初に殿方全員にお伺いしたい。
「あなたが今日デートをする目的は何なのか?」
気になっている子と付き合いたいとか、見たい映画があるから一緒に行く人を探していたとか、そんなつまらない御託は聞きたくない。
自身の胸に手を当ててもう一度心の声を聞いてほしい。
きっと、心の奥底には
「セックスがしたい」
という感情があるのではないだろうか。
目の前の女の子を落としたいのであれば、付き合う前段階でも早くセックスをするべきだ。
「僕は彼女と健全なお付き合いがしたいから、付き合う前にセックスなんてあり得ない!」
と、考えている殿方もいると思うが、結論から言うと、それは大きな間違いである。
おそらくそういった人は、どこかのテレビドラマで見た’純愛’とやらを追い求めて、女性に対して紳士に振る舞い、友達関係になってから恋人にならなければいけないというルールに囚われているのだろう。
いつからだか知らないが、日本には’付き合わないとセックスをしてはいけない’という暗黙のルールが存在するようになった。
原因の一端は、テレビドラマや映画にあると思う。
これまで多くのラブコメディや恋愛ドラマが生まれては、偏った恋愛観を国民の脳に刷り込んできた。
恋愛ドラマの代表格である木村拓也&常盤貴子の「ビューティフルライフ(2000年)」は最高視聴率41.3%を記録した。
また、「101回目のプロポーズ」、「ロングバケーション」も高視聴率を記録し、あたかもテレビドラマで描かれる純愛こそが理想の愛の形だと国民に知らしめたのだ。
一方、海外の映画やドラマでは付き合う前にセックスをしているシーンが多く描かれ、互いの魅力的な部分を発見し、確認しあった時には既にキスが始まっている。
日本と海外では考え方は違うのは当然だが、僕が伝えたいのは
日本のテレビのルールが恋愛のルールだと思うなよということだ。
今回はどうすれば意中の女の子を落とすことができるのか考えていこうと思う。
非モテコミット
意中の女の子を落とすために、まずあなたの恋愛観を叩き直すところから始めなくてはならない。
もし気になる女の子がいた場合、どうやって気に入られようとするか?
大半の男性は’まずは友達になる’ところから始めるだろう。
それは半分正解で半分間違いだ。
僕個人の見解は、心も身体も許せる男として認知されることが大事だと思う。
せっかくアプローチをしても、「心から信頼のおけるいい男友達」で終わる人は世の中にたくさんいる。
巷ではこういった人たちが陥っている状況を「非モテコミット」と呼ぶ。
非モテコミット
モテない要求不満の男が、ちょっと優しくしてくれた女の子のことを簡単に好きになって、「もうこの子しかいない!」と勝手に思いつめて、その子のことばかり考え、その子に好かれようと必死にアプローチすること。
女の子とお付き合いをしたいのであれば、媚びへつらって気に入られようとするのではなく、相手の女の子より上の立場に立つことが重要だ。
勘違いしてはいけないのは、上から目線で女性のことを下に見るということではない。
女の子側から尊敬されたり、 余裕のある器のデカい男だと思われることが大事だということだ。
そういった男性に対して女の子は身体を許しても良いという判断になる。
しかし、これは相手の女の子の属性によって左右されるので、全ての女の子に適用されるわけではない。
個人的な所感として、最も効果が得られるのは、
それなりに恋愛経験がある可愛い子だ。
特に大学生や社会人はこれを意識した方が良い。
(※しかし、中高生の場合は対等な立場もしくは女の子より下の立場にいる方が良い人認定されてモテる場合もある。環境を意識して戦略を考えよう。)
可愛い子は多くの男に言い寄られているので、自分の市場価値が高い事を知っている。
世の中の大半の男は「我こそが1番」と競争が激しいレッドオーシャンの世界で日々時間とお金を消耗し、女の子からは「キモい男認定」され、女の子の養分になっている。
そうではなくて、競争の少ないブルーオーシャン戦略で女の子の本丸を直接落としにいく戦略が求められる。
友達フォルダと恋人フォルダ
女の子の頭の中には2つのフォルダがある。
それは、「友達フォルダ」と「恋人フォルダ」だ。
意味は字面の通りだ。
ここで重要なのは、一度でも友達フォルダに分類されてしまうと、恋人フォルダには戻れないということだ。
つまり、非モテコミットの男は、自ら望んで友達フォルダに入り、その他大勢の男と一緒になって抜け出せなくなっている状態なのだ。
では、友達フォルダを回避し、恋人フォルダに入るためにはどうしたらいいのか?
それは、最初にセックスをすることが最も適している。
セックストリガー理論
にわかに信じがたいとは思うが、女の子はセックスをした男性のことを好きになる。
これを巷では「セックストリガー理論」と呼ぶ。
セックストリガー理論
女は好きな男とセックスをするのではなく、セックスをした男を好きになる。
最初に見た大きく動く物体を親と思い込むひな鳥のように、恋人がいない時、最初に自分の性器を貫いた男を運命の人と思い込む習性がある。
×:デート⇒付き合う⇒セックス
○:デート⇒セックス⇒付き合う
ということだ。
つまり、セックスという行為は付き合うためのプロセスの一環に過ぎない。
男性は女の子とのセックスに価値を置いていると同様に、女の子も自分の価値は=セックスだと思いこんでいる。
だからこそ好きになった男にだけセックスを許したいと思うのだ。
■理想
①○○君のことが好き
②○○君から告白される
③恋人にだけはセックスを許す
■現実
①悪くはない男
②口説かれる
③好きでもないのにやっちまった
ご覧の通り、あまりにも理想とかけ離れている。
見ててかわいそうになるくらいだ。
仮にワンナイトがあった場合、女の子はどうでもいい男にやり捨てされてしまった事実を受け入れられるわけがない。
なぜなら、自分の価値=セックスなので、目の前の既成事実を受け入れないことは。自分自身を否定することに繋がり、理想と現実の間で矛盾が生じてしまうからだ。
ちなみに、この心理状態の事を「認知的不協和」と言う。
認知的不協和
認知的不協和
「自分の心の中ある矛盾点を解消させようとする心理」のこと。
行動や心理において一致しないこと(不協和)が起こると、不快感を感じてしまうこと。
そして、この一致しない状態を解消しようと、何らかのアクションを起こそうとする心理。
つまり、自身の心理状況と現実をすり合わせるために、帳尻合わせを行っているのだ。
恋愛においては、好きになる段階と、セックスの段階の順番が逆になってしまっても、帳尻あわせをしようとする。
先ほどのワンナイトをしてしまった女の子の例では、セックスをしたことは変えられない事実だ。
「ちょっとは良い男だと思ってたし」という言い訳モードになる。
「好きでもない男とセックスした」⇒「好きな男だったからセックスした」にすり替えてしまえば、「好きになった男にだけセックスを許したい」という理想と矛盾しない。
よって、自分自身の尊厳を保つことに繋がる。
このように、自分の行動が本来の自分の感情と相反すること(認知的不協和)をしてしまった場合、感情の微調整を行って合理化が行われる。
このことを「認知的不協和の解消」という。
この認知的不協和こそ、友達フォルダを回避し恋人フォルダに入るための方法と言えよう。
僕は、セックスなんてコミュニケーションの一環でしかないし、セックスという行為自体が目的化している人はサルと大差ない頭の悪い人なんだと思う。
セックスは気持ち良い行為だが、セックスという目的を達成した後に残るものは何も無い。
もちろん、男女という括りだけではなく、個人によって恋愛観やセックスの捉え方は異なると思う。
これまでの文章では「女の子はバカな生き物だ」というニュアンスが強くなってしまっているが、同時に「男もバカな生き物」なのだ。
男はセックスという手段そのものが目的になっている傾向が強いのは否めないが、女の子同様にどこかでは理想の恋人と出会い、純愛を望んでいる。
ただ、理想的な恋人を探すうえでアプローチ方法や思考プロセスが異なるだけで、最終目的地である楽しい恋人関係は一緒だ。
どうしてもTL上では恋愛工学プレーヤーやナンパクラスタが目立ちがちなので、一部の人間の意見が男全体の意見のように聞こえるが、実際はそうではない。
きっと、彼らのような男たちは過去に不遇な恋愛経験があって、心が寂しく心の奥底では「真実の愛」を求め彷徨っている亡霊なのだ。
僕も過去にひどい恋愛をしたことがあって、心のどこかが壊れてしまっているのだと思う。
僕が恋愛工学を学ぶ理由は、いつか理想的な女の子が目の前に現れたときに、自身の恋愛スキルが低すぎて千載一遇チャンスを逃さないようにするためだ。
だからこそ、多くの女の子を経験し理解する力を鍛える必要があると思って勉強をしている。
これはまだ見ぬ理想の女性に対して恋している一種の非モテコミットなのだ。
男女の恋愛において、ルックスでも合コンでもセックストリガー理論でも入りの部分なんてどうでも良い。
大事なのは、理想的なパートナーに出会うために広くアプローチをかけること。
そして、掴んだ多くのチャンスの中で一緒に人生の貴重な時間を使ってもいいという価値の持ち主なのか見極めること。
僕はこの2つが重要なのではないかと思う。
1人でも多くの亡霊が理想の人と出会って成仏できますように。南無。